ご挨拶

わが国の精神疾患患者数は600万人以上に増加しており、こころの健康の維持やこころの健康問題からの回復、精神疾患をもつ人々への地域生活支援は、とても重要な社会的課題になっています。精神看護学は、人のこころや行動に焦点をあて、メンタルヘルスをより高めるためのケアや、精神面での健康問題・困難をもつ人々へのケアを探究し、こころの健康を科学する看護学分野です。

本学の精神看護学分野には教授が不在でしたが、2023年4月に千葉理恵が着任したのを機に、当研究室が新たに立ち上がりました。 私たちの研究室では、精神疾患を有する人々やそのご家族をはじめとした幅広い人々を対象として、精神的により健康に生きていくためにどのような看護支援を行えるかを、学問として探求し、その成果を公表して社会に還元していくことをミッションとしています。

看護学や心理学の分野では近年、症状や困難を軽減させる視点とともに、逆境の経験に向き合うことを経て生じる変容や、病いとともに生きる個人の成長の過程にも焦点があてられるようになってきています。私たちの研究室では、精神疾患をもつ人々やご家族のそうした過程に寄り添い支援していくための、クオリティの高いエビデンスを創出していくための研究にも取り組んでいます。こうした研究活動を通じて、精神看護学の学問的基盤の確立や、科学的根拠に基づいたケアの実践に寄与することを目指しています。

私たちは、精神看護学分野の新たなエビデンスを創り出していくことに関心をもつメンバーを、学内外、国内外を問わず広く募集しています。将来の私たちのよき仲間となるような多くの方々が、当研究室に参画されることを願っています。