研究テーマ


精神疾患を有する人の家族における、ベネフィット・ファインディングに関する研究

慢性疾患などのつらい経験をした時に、人は、そうしたことが自身に起きた理由を理解しようとしたり、その経験に何らかの意味づけをしたりすることが知られています。ベネフィット・ファインディングとは、つらいできごとを経験した人が、その経験に対象しようとする過程を経て、得られたものや学んだこと・ポジティブな変化があったと感じることを指す概念です。困難な体験を意味づけることは、つらい経験を乗り越えるプロセスを促すものであり、病いとともに歩む生き方にも影響を与えるといわれています。私たちの研究室では現在、精神疾患をもつ人の家族のベネフィット・ファインディングに関する研究を行っています。

 

精神疾患と身体疾患を合併した患者へのシームレスなケアに向けた、精神科病院と身体科病院の看護師間の連携に関する研究

精神疾患を有する人は身体疾患を合併するリスクが高いことが明らかになっていますが、身体疾患の治療を行う医療機関では、精神疾患をもつ人への十分な身体科治療・ケアが提供されにくいことがしばしば報告されています。また、精神科と身体科で診療録や治療計画の共有が難しいなどの連携の難しさについても指摘されています。そこで本研究では、精神疾患と身体合併症をもつ人へのよりよい継続看護を可能にするような、精神科病院と身体科病院の看護師間の連携がどのようなものかを明らかにするための研究を行っています。

統合失調症患者の身体組成データの評価と効果的な運動療法に関する研究


その他にも、精神看護学に関連する様々な研究テーマで共同研究を行っています。